多焦点眼内レンズ|王寺ステーション眼科 | 奈良県王寺駅南出口から徒歩すぐ。日帰り白内障、まぶたの手術。

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多焦点眼内レンズ

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多焦点眼内レンズによる白内障手術
(選定療養)

王寺ステーション眼科では、多焦点眼内レンズをつかった白内障手術、老眼手術(選定療養)を行っております。

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多焦点(遠近両用)眼内レンズとは

多焦点眼内レンズは、複数の距離にピントが合う設計のレンズで、メガネに頼る頻度を大幅に減らすことができ、日常生活での「かけ外し」の煩わしさを軽減できます。若い頃のようにすべての距離に完全にピントを合わせられるわけではありませんが、遠く・中間・近くと、幅広い距離でおおむね良好な見え方が得られます。ただし、単焦点レンズのように特定の距離での鮮明さに特化してはいないため、見え方の質はわずかに低下する場合があります。職業柄メガネやコンタクトレンズの装用が難しい方や、メガネの使用頻度を減らしたい方におすすめです。

多焦点眼内レンズにはさまざまな種類があり、遠方・中間・近方の3つの距離にピントが合う「3焦点眼内レンズ」や、遠方から手元まで連続的にピントが合う設計で自然な見え方が得られる「連続焦点型(焦点深度拡張型)眼内レンズ」などがあります。日常生活や仕事の中でどの距離を見ることが多いか、どのような見え方を希望するかを具体的にイメージし、自分のライフスタイルに合った眼内レンズを選択することが大切です。

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奈良県北葛城郡王寺町の王寺ステーション眼科で
取り扱う多焦点眼内レンズの種類

TECNIS Odyssey
(テクニス オデッセイ)

TECNIS Odyssey(テクニス オデッセイ)

残余屈折に強く、裸眼での快適な見え方をサポート

白内障手術後に眼内レンズを入れても、近視・遠視・乱視などの「残余屈折」がわずかに残ることがあります。そのため、眼鏡が必要になる方もいらっしゃいます。

テクニス オデッセイは、この屈折誤差に強い設計となっており、幅広い距離で安定した見え方を実現します。実際に、術後93%の方が眼鏡をほとんど必要としなかったという報告もあります。

残余屈折に対する高い体制を実現

眼鏡を必要としなくなった方が93%に

色にじみを抑えて、コントラストのはっきりした視界

テクニス オデッセイは、眼の光学的な歪みを補正することで色収差を抑制。その結果、昼夜を問わずコントラストがはっきりした、シャープで鮮明な見え方をサポートします。

TECNIS PureSee
(テクニスピュアシー)

TECNIS PureSee(テクニスピュアシー)

自然で鮮明な見え方と優れたコントラスト感度

テクニス ピュアシーは、単焦点レンズのような自然でにじみの少ない見え方を実現しつつ、焦点をわずかに拡張することで中間距離の視力もサポートする、新しいタイプの多焦点眼内レンズです。
そのため、遠くをしっかり見ながらも、パソコン作業や料理などの日常的な中間距離の作業も快適に行うことができます。
さらに、光の散乱を抑える設計により、曇りの日・室内・夜間でも高いコントラスト感度を発揮し、くっきりとした視界が得られます。

ハロー・グレアを抑えた快適な夜間視力

ハロー・グレアを抑えた快適な夜間視力

残余屈折に対する高い許容性

テクニス ピュアシーは、この屈折ズレに対する許容性が高く、多少の度数誤差があっても裸眼で快適に見えやすい構造になっています。

Clareon PanOptix
(クラレオン パンオプティクス)

Clareon PanOptix(クラレオン パンオプティクス)

3焦点レンズによる幅広い視力サポート

独自の ENLIGHTENテクノロジー により、

  • 40cm(読書・スマホ)
  • 60cm(パソコン・料理)
  • 遠方(テレビ・運転・屋外スポーツ)

といった距離でピントが合いやすく、幅広い距離でクリアな視界を実現します。眼鏡に頼る機会もさらに少なくなります。

PanOpixをインプラントした患者様の96%が眼鏡から解放されました

優れたコントラスト感度と夜間の見やすさ

光エネルギー利用率が高く、瞳孔径3.0mmでも88%の効率を維持。どの距離でもコントラストがはっきりとした見え方を保ちます。
さらに、4.5mmの回折ゾーンを採用しており、瞳孔径に依存しにくく、薄暗い環境でも安定した視力を得やすい設計です。

Clareon Vivity
(クラレオン ビビティ)

Clareon Vivity(クラレオン ビビティ)

自然な見え方を追求した新しいタイプのレンズ

Clareon Vivityは、非回折型の焦点深度拡張型(EDOF)レンズです。従来の多焦点レンズのように光を分けるのではなく、独自の波面制御技術により、遠方から中間距離までを自然につなぐ視界を提供します。
そのため、

  • 遠方の鮮明な視力
  • 中間距離(パソコン・料理など)の快適な視力

を維持しながら、ハローやグレアが非常に少ない自然な見え方を実現します。

多焦点レンズ Vivity

適応と注意点

メリット 自然な見え方、ハロー・グレアが少ない、コントラスト感度が高い
注意点 手元の見え方はやや弱いため、細かい作業では眼鏡が必要になることがあります。また、度数範囲が限られているため、強い近視・遠視の方には適応できません。

Vivinex Gemetric / Gemetric Plus
(ビビネックス ジェメトリック / プラス)

3焦点レンズによる幅広い見え方

ビビネックス ジェメトリックは、遠方・中間(約80cm)・近方(約40cm)の3つの距離に自然とピントが合うよう設計された多焦点眼内レンズです。
レンズ中央(直径3.2mm)の領域に配置された回折構造が光を効率よく振り分け、遠くの視力を損なうことなく、中間・近方の見え方も確保します。
さらに、ビビネックス ジェメトリック プラスは、標準モデルに比べて中間・近方視力がより良好であることが特長です。

鮮明さを保つ光学設計

  • 非球面設計(前面)+球面/トーリック設計(後面)を採用し、ハロー(光の輪)やグレア(まぶしさ)などの光視症を軽減。
  • 光透過率が高く、光のロスが少ないため、コントラスト感度を保ちながら鮮明でクリアな見え方が期待できます。
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選定療養とは

選定療養は患者様が一部追加費用をお支払いすることで、保険適応外の治療を保険適用の治療と併用して受けることができる制度です。多焦点(遠近両用)眼内レンズを使用した白内障手術においても、2020年4月からこの制度を利用することで、従来は、全額自己負担となっていた多焦点眼内レンズの手術を単焦点眼内レンズの時と同様に保険適応内で受けることができます。患者様がお選びいただいた多焦点(遠近両用)眼内レンズの費用と追加で行う検査は保険適応外の自費となります。
当院では、多焦点(遠近両用)眼内レンズを用いた白内障手術を行う選定療養施設基準を満たしているため、この制度をご利用いただけます。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズを用いた白内障手術の比較図

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多焦点眼内レンズの注意事項

多焦点眼内レンズでは、見え方に慣れるのに時間がかかる場合があります。
また、視力は出ていてもすっきり見えないこと「コントラスト感度の低下」があったり、光の周りに輪が見える「ハロー」や、夜に照明灯などの光を見るとまぶしく見える「グレア」、光源から散ったような光が見える「スターバースト」などを感じることもあります。時間の経過とともに軽快し、気にならなくなる方も多いですが、まれに慣れない方もいます。

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多焦点眼内レンズのQ&A

多焦点眼内レンズ手術を受ければ眼鏡は不要になるのでしょうか?
希望する見え方やライフスタイルにあった多焦点レンズを選ぶ場合、眼鏡が必要となることは少なくなります。
長時間の読書や、非常に小さな活字を読む場合、夜間に車の運転や長時間運転をする場合など、眼鏡を装用した方が楽に感じる場合もあります。そうした場合、必要に応じて眼鏡の作成をお勧めします。
誰でも多焦点眼内レンズの良い適応となりますか?
目に他の病気(緑内障、網膜の病気、不正乱視など)がある方は、基本的には多焦点眼内レンズの適応となりません。ライフスタイルによっても適応が異なります。
まずは精密検査をおこない、適応があるかどうかを調べさせていただきます。
近視ですが、多焦点眼内レンズ手術を受けることはできますか?
近視の方でも、白内障が進んで見えにくくなっている場合には適応となります。多焦点眼内レンズを入れると遠くも良く見えるため、眼鏡やコンタクトレンズの装用をしなくてよくなり、特に強度の近視がある方では満足される方が多くいます。
適応となるかどうかは精密検査をおこない、患者様とよく相談をして判断いたします。