1.現在の最先端の技術の習得と確立された治療を行う
現在の医学の進歩は目覚しく、怠けているとあっという間に、時代遅れになってしまいます。新しい治療方法、薬もどんどん開発されてきます。
私たちは、これらの技術をつねに学び、習得していかなければなりません。ただ、新しい治療の中には、まだ評価の定まらないものもあります。あとで振り返れば、あの治療方法は、良くなかったなどと云うこともありうるわけです。ですから、新しい知識の導入の努力を怠ることなく、これは間違いないだろうという、安全な治療を行うというバランスが必要と考えております。
2.患者様の立場にたって考える
これは、よく指摘されることですが、「医師の説明がわかりにくい」「何か尋ねたくても怒られそうで怖い」などということを聞きます。もちろん医師のほうでは、決して難しい説明をしてやろうとか、機嫌が悪いと言うことではありません。
ではなぜこのような話が多いのでしょうか?私が思うのに、医師は、専門書で勉強をしていきますが、一般のかたを相手に説明する訓練というのはしません。
当然、専門用語なら一言ですむ内容も、普通の言葉で説明しようとすると、返って説明が難しくなったりします。また、患者様からすると、自分の病気のことで神経質になっており、医師のちょっとした、言葉が気になったりします。
これらは、互いの理解不足が原因であり、ちょっと気をつけることで、たいそう改善できると思います。具体的には、できるだけ平易で、簡潔な説明を心がけ、また、患者様の不安を取り除いてあげる一言をかけるようにしております。
3.スタッフとも理念を共有し、勉強と教育を怠らない
医院は医師だけで仕事ができるのではなく、当然たくさんのスタッフが働いています。またこれらのスタッフの助けなしには、医師の仕事もできません。
ですので、医院のメンバー全員が同じ理念、目標を持たないとこれらはただのお題目になってしまいます。そのためには、スタッフも含めた、勉強、研修を常に行い、スタッフ一人一人が、率先して実践できるよう努力する必要があります。
4.患者様との信頼関係を大事にする
医師と患者という関係も人間関係である以上、お互いの信頼なくしては成り立ちません。
治療をするといっても、医師が勝手に治療すれば治るというものではなく、そこには必ず、患者様ご本人の理解と協力が欠かせません。
そのために、医療スタッフは、理解の手助けをし、安心して協力してもらえるよう、努力するわけです。患者様との信頼関係を作ることは、最も重要と考え、常に念頭においている次第です。